ソニーαアカデミー「菅原ヒロシポートレート講座」

わたしたちの講座は必ず
カメラマンとモデル一対一で、撮影に臨むのだけど

前回の撮影実習の時、参加者のある女性が、
「わたし、南の島でネコになるのが夢なんです」
とおっしゃいました。

出たー!不思議ちゃんキャラー!と
密かに思いながら

どんな写真を撮るんだろうなー!と
心底、楽しみに思っていました。
(わたしはオリジナルな変人が好き)

先週日曜日には講評の時間があり
ひとりひとりの写真を、モニターに映して
見せていただきました。

その方から出された写真は
それなりに整頓された、
(適切な言葉が見当たらないのだけど)
きれいめな写真でした。

意外だなぁと思いながら見て
その日の午後の撮影が終わって
帰り道、横に一緒に歩く時間があったので

「前回、南の島のネコになりたいって言ってましたよね〜」と
その方に何気なく振ったら
面白いことをおっしゃったんです。

「わたし、普段は、犬をかぶって仕事をしているんです」

つまり、南の島のネコになりたいといったのは
開放的な場所で、
気ままに暮らす存在への憧れの比喩で

今現状の自分は、
南の島の対局の場所で
気ままなネコの対局の立場で
優等生的に、従順に生きているんです、と。

その方は続けました。

写真は、犬からネコになるために始めたんだけど
なかなか犬から抜けられないんです、って。

人って、やっぱり面白いです。
外見も、また、口にする言葉も。
表面だけではわからない、いろんな層があるんだなぁ
人って、いいなぁ。

わたしは
「挑戦するしかないよね!」と言いました。

従順なイエスマンでいることや
合格点がとれる行動だけの人生もアリだけど

それじゃつまらないと感じていたり
なぜかそこからこぼれ落ちてしまう自分がいるなら
評価も合格点も存在しないオリジナルな道を
切り開いていくしか、やっぱり、ないよね。

どれくらいオリジナルで生きるのか?は
怖さもあるだろうし
能力もあるだろうし
それぞれだけど

犬として生きるのは
つまらないと思っていること

それは真実だから

うまくいくことよりも
自分に満足することを目指して
挑戦していきたいよね!って話して笑って。

また、来月ー!と言って、別れました。

わたしも、こんなに黒くなるのは
モデルになって初めてのことで(笑)
それなりにリスクや、不安が
(あんまりないけど)ゼロじゃない。

でも、人は、物じゃない。
条件じゃない。

いろんなことを考え、交わり、変化をしている複雑な存在で
何が良くて、何が悪いなんて線引きはできないし
一歩先、どこにいるのかだって、わからない時がほとんどだ。

だからこそ、自分の心地よさは、充実は、
自分で探すんだよなって
自分で選び、手にするんだよな、と思ってて。

南の島に行けるよ!
犬の着ぐるみも脱げるよ!

また来月、楽しみにしていまーす!