菅原宏的写真術 その7

写真上達の上で大切なテクニック。

それはとってもシンプルなことで、「よく見ること」です。これこそが基本です。わりとね、人ってよく見ていないものなんですよ。認識はしていてもね。

好きな写真を見る

写真を撮りたいのであれば、「こんな写真を撮りたい、撮ってみたい」という自分の好きな写真というものがきっとあると思います。まずは、その写真をよーく見て観察することから始めましょう。そして気がついた特徴なりを思いつくだけ書き出してみてください。

あ、難しく考えないでください。僕が思いついたままに、テクニック的な部分に限定して書き出すと、こんな感じです。

  • フレームの中で被写体は、背景に対してどのくらいのバランスで見えているか。
  • また被写体以外の余白はあるのか、全て埋まっているか。
  • 光はどこから当たっていて、影はどこにあるか。
  • 立体的に見えているのか、平面的に見えているのか。
  • どんな位置から撮っているか。
  • その時の背景のボケ具合はどのくらいか。
  • 色はどんな色か。
  • その色同士のバランスはどうか。
  • 説明的なのか、感覚的なのか。

その写真が風景であれば更に

  • 被写体までの距離は寄っているのか、引いているのか。
  • 撮影時間は何時ころか。
  • 季節はいつか。
  • 絵に起伏はあるのか。
  • 細く見えるのか、ぼんやり見えるのか。

また被写体が人であれば加えて

  • どんな表情なのか。
  • 顔はどこを見ているか。
  • 身体はどこに向いているか。
  • 身体や顔の状態や位置は、画面上どこにあるか。
  • 止まっているのか、動いているのか。
  • 話しているのか、口は閉じているか。
  • 服はどんな形や材質で、その色は何か。

ざっと思いついたものを書き出してみました。

雑誌の中でも写真集でもWEB上でも構いません。好きな写真を見つけて、よーく見て観察してください。それが終わったら、続けてこういう視点で見てみてください。

「自分は写真の中に何を見ているのか?」

こうして、その写真を見ている自分自身も観察してみましょう。

次に続きますね。

「自分は写真の中に何を見ているのか?」観察するように好きな写真を見て、前回ざっと書き出したように「気がついた特徴」を羅列すると、それが自分の目線なんだって気がつきますよね。自分は何を見ていて、何を感じたのか?「よく見る」という行為を通して意識化し...