表情から不安を消す方法

今日はフォトセッションで撮影した、ある人の事前セレクトをひとりでしていました。

(こちらまだ発表前なので、どなたかは書けないのですが。。。)

 

セレクトとは、全ての写真の中から、一枚の写真を決める作業。

大量の写真一枚ずつを、拡大して表情を見たり、引いてみたりしながら比較をして選んでいきます。

 

よいポートレート写真に必要なのは。。。

それは感情が感じられること。

その人が見えること。

 

感情が現れている写真には、それを見た人の心の中でストーリーが想像できます。

そこを引き出すのがフォトグラファーの役割なのですが、被写体に恐れや不安があると、頭から布をかけた様な状態になり、中々姿が見えなくなる。

今日セレクトをしていた人にも、それが見えました。

 

もちろん、それは悪いことなんかじゃないですよ!

その時の感情や気持ちが出てくることは、全く悪いことじゃない。

だって、それが今を生きているってことだから。

 

それより大切なのは、フォトグラファーが何を写したいか?

そこへ、どう流れを持っていくのか?

それを自覚できているかどうか。

 

今日のセレクトでは、時間軸で続けて一枚ずつ見ていくと、ある時からその目に映る不安が消えていき、表情が華やぎに変わっていきました。

その時に何をしていたのか?

 

それは「動き」なのです。

動きって、不安から自分を解放してくれるのですよね。

自分が動く、何かが動く、体が動く、気持ちが動く。

動きは、不安という布を剥がし、息を吹き込み、自分を自分に戻してくれます。

 

そうして、被写体に寄り添うことも、ポートレート写真撮影に必要なことのひとつなのです。

目の前に見えるものが全てではないのです。