タイ南部の森の中にある、オルタナティブスクールへ行ってきました

タイではソンクラーというマレーシアに近い、南にある県に滞在していたのだが、
ピクニックに行こうと誘われ、隣県のパッタルンというところへ車で行ってきました。

 

到着した場所は森の中で、綺麗な川の水が流れ、いくつかのバンガローがあった。

着いてしばらくすると「今日はテントで寝る?それともバンガローで?」と訊かれ、そこで初めて今日は泊まりなんだと知った。。。

 

僕が泊まるバンガローは新しく綺麗だったが、着替えもタオルも何も持ってきていなくて。

 

「まあ、なんでもいいか」と思い直し、Geeがよく履いている腰布を借りて川で泳いだ。

 

「お腹出っぱらかしていないと、腰布が落ちてくるんだよね」など言って、笑いを誘ったりしているうちにあたりは暗くなってきた。

ビールやウィスキーをバケツに入れ持ってきていて、飲んでいると徐々に人々が集まってきた。

 

ちょうどこの頃はワールドカップ開催の時期。

現地の若い男たちはフットボールが好きでだそうで、僕が日本人だと知ると嬉しそうな顔をした。

「ワールドカップの対ベルギー戦で、日本は先制で2点取ったんだ。これってすごいよ!」と興奮気味に話した。

「僕たちは日本人が好きでね、だから日本のチームを応援しているんだ。」

「日本の選手は、試合が終わった後のロッカーをちゃんと綺麗にして帰るんだ。とても素晴らしいよね。」

 

 

そうして川沿いに置いた椅子に座り、出てきた食事を食べ酒を飲んでいると、ここの代表という男がきた。

彼は「JUだ。よく来てくれたね。よろしく」といい握手してきた。

 

彼から話を聞いて、やっと自分がどこにいるのか分かった。

ここはボランティアによる、地元の人たちのためのオルタナティブスクールなのだ。

 

「子供達は未来なんだよ。」

「自分が育ったこの地に、海外からボランティアに来てもらい、次の時代を作る地元の子供達が、彼らから学ぶ機会を作ったんだ。」

とひげを生やし、髪を後ろに結んだJuは言った。

 

「今はね、イギリス人2人とベトナム人2人が滞在しているよ。ボランティアの代わりに、ここでは食事も宿も無料なんだ」

 

サッカーの話を若い男としていた時、彼は「いつか日本に行きたいな」と言っていた。

僕が「来れるさ。飛行機だって安くなったし、難しくないよ」と答えると、笑いながら「無理だよー」と言っていた。

 

物価から考えれば、かつては無理だったかもしれない。

けれど時代は変わり、僕の成田ーバンコク間の往復エアチケットは、東京ー大阪間の往復新幹線代とほぼ同じだった。

不可能だと思うこと。

それが本当に不可能なのか、自分で調べて、自分で試すことができる時代。

JUが教えたいことは、きっと「可能性」なのだろうなって、この学校の話を聞いていて思った。

 

JUはしきりに「次回はぜひ、ここで持っている知識を伝えてほしい」と言っていた。

「僕に何が教えられるのだろう?」と尋ねると、

「君は写真が撮れるじゃないか、だから写真の撮り方。そして日本語だっていい。」

「日本のカートゥーンはここでも人気だから、ドラえもんの似顔絵描きだって構わない。」

「なんだっていいんだ。知っていることをここの子供達に教えて欲しいんだ。」

JUはそう熱く語った。

 

「そうして教えてくれた知識が、未来を創っていくんだ」

 

 

 

 

 

翌朝目が覚め、外に出ると新鮮な緑の香りがした。

写真を撮ったり、コーヒーを飲んだりしているうちに食事となった。

食事を運んでくれた女性は今年、国立のプリンスオブソンクラー大学に入学したという。

彼女はここで、いろいろな事を学び、大学に入ってからも週末は帰ってきて、この学校で食事を作ったりボランティアをしていた。

 

全て自然農もしくはオーガニックな料理。

 

 

 

昼食後に僕たちは、色々な話を現地の人たちにした。

Geeはさらに、ここのイラストを描き、ロゴも作ると言っていた。

僕はこの時間の写真を撮った。

 

 

 

彼らは、自分たちの果実園や畑を全て、自然栽培もしくは有機栽培している。

 

 

おそらく、過ごした二日間では、僕は活動の全体像をほとんど見ていないのだと思う。

また今回滞在したのが土日曜日だったからか、子供たちとは会わなかった。

ここでボランティアをするということは、こうした食べ物作りや、子供達への学びの提供なのだろう。

 

タイに限らず、東京に住んでいてさえ感じる事であるが、いまの時代において知っていると知らないの差は、驚くほど広がっている。

能動的に自分から探して行き、試して行けば、多くのことが得られる時代になっている。

インターネット然り、安くなった航空券然り。

そしてJUがこうして始めている、実際に出会う機会然り。

オンライン、オフライン限らず、行動をしやすい時代になってきている。

全ては行動なのだと改めて感じた。

 

帰りの日は日曜日で、途中サンデーマーケットへ寄った。

そこではJUの奥さんが、森の中で取れる野生のフルーツで作ったデザートを出している。

話に聞いたボランティアのベトナム人女性たちも、そこで仕事の手伝いをしていた。

とても明るく笑顔の彼女たちは、すでに滞在一月になるとのこと。

毎日楽しいと話していた。

 

行動は全て経験となり、自分の中で残っていく。

その経験や知識は、自分にとっての次の行動に引き継がれていく。

そうした知識や経験を持つ人が、ここでボランティアをして現地の若い人や子供達に伝えれば、それは彼らの知識になり未来の彼らの行動の下支えになる。

シェアによって、未来の可能性を作るってことなんだね。

 

この学校の看板にこう書いてあった

”A natural school giving opportunities to local kid’s”

 

“รงเรียนร้อยหวัน พันป่า Roywan phanpha School”

Thanks, JU Roywan