ところでフォトセッションってなに? その3

ーその2の続きですー

ーその1からの続きですー僕たちはこれまで、メディアの仕事ばかりをしてきました。僕にとって広告の仕事や雑誌の仕事は、とても面白くエキサイティングなものでした。仕事の流れとしては、時には数度にわたる事前の打ち合わせにて、アートディレクターや編集者と企...

ホメオパシーの学校で学んだ笑美の4年間。

自分の興味と、自分の身体のために入った学校でしたが、多くの時間とお金を費やし学び、自分でも試し実践してきた事柄。
学校を卒業する頃には、それらの知識を使い相談会を始めました。

また健康な身体と心の状態の関連性から「自分を見る」「自分を認める」ことを伝え始めます。
心がすさんでいたり、乱れていたり、自分を卑下したり、嫌っていて、身体だけが健康なはずがないですよね?

そんなある日。
笑美が僕に相談をしてきました。

「参加した人が、自分を見るための撮影をふたりでしない?」

写真を撮られる経験。
その写真に写る自分を見てもらうことで、自分を客観的に知ってほしい、そして自信をつけてほしい。

それは写真に撮られることで、セルフイメージが書き換えられていった笑美自身が、モデルの仕事から受けた恩恵でもありました。

「嫌だよ、そんな写真館みたいなの」
当時の僕は、広告や雑誌で写真を撮ることこそが、自分の興味であり楽しみであると思っていました。

もちろん広告は広告主のために撮るのですが、その広告産業の中で、いかに自分の写真で勝負するかを考えていたのです。
なので、メディアで仕事をすることに固執していました。

今でも、それらの仕事を否定する気持ちはありません。
ただ、書きながら思うことは、「人が写真を見ること」や、写真が持つ多様性を今ほど理解していなかったのだと思います。

しばらくして、押し切られるように撮影をすることになりました。

当時僕たちは撮影する場所を持っておらず、レンタルスペースを借りて撮影を行い始めました。
2014年9月のことです。

車でたくさんの機材を運び込み、部屋の中はその機材でいっぱいです。
壁の前に白い布を垂らして背景を作りました。
窓の外にある大きな木が緑のシルエットを作り、夕刻には真っ直ぐな夕日が差し込み眩しかった。

そこで僕は大事なものを見つけました。

それは、真っ直ぐに現在へ繋がるものとなります。

ーその4へ続くー

写真は2008年にパリへ行った時のもの。この頃は笑美も飛行機に乗れていました。しかし精神薬の影響で、半日以上眠り、いつも起きるのは昼過ぎ。起きてもボンヤリしている毎日でした。
この旅行で僕の写真は唯一。当時、写真に撮られるのが好きではなかった。
ーその3の続きですー笑美の提案により渋々始めたこのフォトセッションは、僕にとってとても大きな意味を持つことになりました。このフォトセッションには、写真に撮られ慣れていない方が、多くいらっしゃいました。緊張もすれば、まばたきも多くなれば、汗もかけば...