フォトセッション・インタビュー/小笠原和葉さん②

Part 1は、こちらから。。。

フォトセッション・インタビュー/小笠原和葉さん①
わたしたちのフォトセッションでは、打合せから撮影当日、その後も写真のセレクト、使用媒体に合わせた調整と、長きにわたってやりとりを重ねていくので、単に撮影というよりは、フォトセッションを通してお互いを知り合えるようなところがあります。そうした方々に...

*****************

 

2回目の依頼は、どんなタイミングだったのですか?

 

PBMのオフィシャルサイトを制作しようというタイミングでした。

PBMをやりながら、自分が持っているものを世の中で最大化したい、自分が持っているものを世の中のどこに置いたら最大に機能して、いろんな人のいろんな側面に役立つことができるんだろう?、これの価値は何なんだろう?というのを探していたんです。

 

 

フォトセッションを受けようと思う時って、潮目の時、変化の時だと思うんですね。

 

仕事の潮目が来るとき、自分の見ている世界が変わって行く時は、まず、服を何を着ていいかわからなくなるんです。

見えている世界が変わって来ると、自分ももちろん変わってきますよね。するとあるとき、服が全部違う!となるんですよ(笑)

これからこの辺りに行くんだろうなと、思うには思うんだけど、くっきりしていない。勢いをもうちょっとつけたいというときに、ファッションコンサルを受けるんです。

そしてファッションの相談をしながら事業計画をして、服を変えられて着ているうちに、「なるほどこういう感じの人になるんだね」というのが見えてくる。
そうするとすでに切り替わった状態のものを手に入れることができる。それを通して次にすっといける感じ。

 

写真もそういう感じですね。

出来上がったものを自分が見る、そしてそれを人に出すということによって、それが実現した世界を先に作る、先行して引っ張ってもらうみたいな。

 

だから「目で見える写真」がいいんですね。

そう、リアリティなんですよね

 

抽象空間にしかない言語の世界だから、それが世の中に着地した時にどういう見え方になるのかというビジョンは薄いんですね。

だから私、ここにある情動が世の中にどう着地してくれるのかを、引っ張ってくれるものというのは、全部使っていますね。

 

写真って、強烈にグラウンディングするじゃないですか。

わたしのぼんやりとした頭の中にしかないイメージの世界でも、宏さん、笑美子さんだと見えているでしょ?

こういう感じなんだよねという未来像が、くっきり見えている人たちだからお願いできます。

 

未来像が、なぜ私たちに見えていると思うのですか?

写真を撮っているときに、そこのポイントに行くまで帰してくれないから(笑)
それは2回の撮影を通して、はっきりわかりました。「見えている地点に来るまで、待っているんだな」と。

 

人は「どういう風に見られたいか」「どう見せたいか」ということを、先行させていきますよね。どういう風であるかをプレゼンテーションするというか。

でも、そういうことを言っている場合じゃない、と、何かを諦めた時に「コア」が出て来る気がしました。

 

2回目の時はその瞬間は明確に分かりましたね。オレンジの服を着たとき。もう「なんとかの人」という想像をやめるということなんだな、と。

 

 

心理学をやっていた時に、「あなたが『私』というものを作るのをやめた瞬間に、あなたが出て来るんですよ」と言われたことがあって、そういうことなんだなと。

 

どういうものを撮ろうとしていて、それにどういう感じで応えたら、宏さんが見えているわたしになるのかな?って、「当てはめるポイント」を探すトライアルが最初にあるんだけど、よくわからなくなってそれを諦めた瞬間に、ああこれだ、という感じがありました。

 

疲れてよくわからなくなってきたときに、「よし、撮れた!」と言われる(笑)

あ、やっぱりそういうことなんだって、明確にステップがわかりましたね。

 

 

写真のセレクトはどうでしたか?

あのやり取りはすごく大きいですね。事前の準備も大きいが、セットで大きい!
自分がいいかなと思うものと、人がいいと思うものは全然違う。だからはなからそこは自分では選べないんだなと思っています。

 

家族写真とかだったら違うと思うんですけど、仕事で外に出す写真は、自分がお気に入りというよりも、自分の「コア」がいかに表現されているかが大事ですから。

私的にはこっちの方が目がぱっちりしているんだけどな、とか思いますけど(笑)
でもこっちの方がシャープで重みがあると言われると、言われてみればそうだな!そうですね!と(笑)

 

宏さんも笑美子さんも、大きい規模感での表現を扱っているじゃないですか。
媒体の大きさもそうだし、なにより真剣さの規模感が。

 

外に出て行くって、覚悟の大きさなんだなと思うんですよ。
引き受ける投影が増えるだけで、本人にはなんのメリットもないとわたしは思うから。

 

有名とかお金がどうのこうのと言うより、どれくらいの覚悟のところでやっているか、という中で練り上げられてくる本当のものってあると思う。

 

「真剣さの規模感」というのは?

規模感といっても、パッと出で儲かっちゃう人もいるけど、そういうことではないんですよ。

どれくらいシビアな、本当の勝負を重ねているか。

そんな真剣さの規模感ですね。

 

次々、手を変え品を変えしないと生き残らないんだろうなというのと、真剣なやり取りの中で練り上げていって、上がっていって高い境地に達しているのとは、全然違います。

ストイックさ、かな。クリアな感じ。
おふたりにはメンタリティの中に、擦り寄ってくる感がないですよね。それがおふたりの魅力のひとつだと今も思っています。

 

親切さでやるのと、過剰なサービスには、込められるものが違う。
交ざり物がいっぱい、デコラティブになっていくと、結局これの「コア(骨格)は一体、何?」という風になって、わたしは手に取りにくくなるんですよね。

 

和葉さんの言う「コア」とは?

本当の動機、ですね。

ちょっとでも不整合があるものは、見た時わかるじゃないですか。
こういう風に見せたいのはわかるけど、本当に思っていることは違うよね?って。

結局、見せ方の装飾が少ないほど、意図がシンプルに伝わってくる。そこがすごい気持ちいいですよ。

出来上がった写真を見た人たちの反応は、どうでしたか?

これが意外だったんですよ。

 

わたしとしてはすごい新しい感じが出たと思うけど、写真を見た人はみんな「和葉さんはこういう感じだと思っていたよ。元々そういう感じだよ、前から言ってたじゃん。そうそうこれこれ、こういうこと」と。

新しいところ行ったね!みたいな感じが、一瞬「外」にはするかもしれないけど、よく知っている人からすると、そうそうこういう感じ、という反応でしたね。

 

写真って、撮影して終わりじゃなくて、使って行く中で、移行が完了する感じなんですよ。

プロフィール写真が変わる、名刺の写真も変わる。
それを見るたび、渡すたびに、わたしは何者なんですというのを感じる。そういうのを重ねて、ああわたしはもうここでやっていくということなんだな、と。

だから、やろうと決めた全部の打ち合わせ、当日のこと、仕上がるまでの色々な打ち合わせ、出来上がってみんなの反応、全部で、なんですね。

 

フォトセッションを、もし誰かに紹介するなら?

「覚悟を決めて行ってこい!」って言いますね(笑)

ちゃんといい仕事をしようとしている人には、ぜひ勧めたい。

ちょっと背伸びかなぐらいの体験としてね。

 

やっぱり仕事のレベルって真剣さのレベルだと思うから、馴染みの界隈を抜け出て、もうちょっとちゃんとしたところでやっていきたいという覚悟のある人には、すごいそれを後押しすると思いますね。

 

自分の世界を、自分だけで切り替えるってすごい大変なんですよ。

だからその時に、写真を撮る経験とか、会話のクオリティもそうだし、真剣さのクオリティもそうだし、できあがったものを通してもそうだし、真剣さのレベルを全体的にあげるといいと思いますね。

 

ただ、見当違いなところでキラキラしようとしている人には、向かないと思います。

なんとなくそれっぽく見える写真というか。
ああいう感じになったらいいな、と思っているだけで、何が足りないのか、欠けているものと向き合う体力がない人、みんな同じような感じだったり、同じポーズだったりと、わかりやすく表現されているものにフォーマットを移したら、ああいう風になれるでしょと思っている人は、この2人でなくてもいい。

 

形だけやっても、そうはなれないから。

だって、あなたは何者ですか?と言われるんですよ?
マジ!?ですよね(笑)

 

自分をごまかせないし、曖昧なところを残したまま終わらせてくれないから、出し切った感がもてる。

 

そして意図がクリアになる。自分がやろうとしているものが世の中に表現された時に、どういうわたしに見えているかがイメージできるようになる。

フォトセッションの一番いいところは「真剣な時間を過ごす」ということだと思いますね。

 

 

 

*****************

和葉さんは、感覚を感覚的に話すのではなく、丁寧に自分の言葉に置き換えて表現されるので、伺っていてものすごく面白かったです。

また、「その人らしさが写っている」というのは、わたしたちがもっとも大切にしているところです。

だから和葉さんの周りの人が「そうそう」と言ってくれたというのは、本当に嬉しかったですね。
和葉さん、ご協力ありがとうございました。(菅原笑美子)

*****************

 

そして本の出版。

理系ボディーワーカーが教える”安心” システム感情片付け術
amazon
楽天ブックス

フォトセッションでの写真が、表紙の帯にも使用されました。

 

小笠原和葉

Body Sanctuary(ボディー・サンクチュアリ)代表
ボディーワーカー
意識・感情システム研究家

PBMオフィシャルサイト:http://pbm-institute.jp/
小笠原和葉オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/kazuhaogasawara/

 

フォトセッションとは?

フォトセッション
フォトセッションとは受け取り手は、他者。自分を他者に向けて表現する。フォトセッションは、フォトグラファー菅原宏・モデル菅原笑美子が、撮る側・撮られる側、両方の立場から、被写体の魅力とビジュアルアイデンティティ、そして未来のビジョンを引き出し、写真...