ふたりでアーユルヴェーダ施設に入りました。
実はすでに施設を出た後にこれを書いているのですが、振り返ってとても強く感じるそれは。。。
「人生において、これほど自分の身体と心に、向き合ったことはなかった」
ということ。
早朝1時間のヨガに始まり、身体の状態に合わせた食事。
問診から始まりトリートメントを受ける2時間。
その後、ゆっくりと身体を休める環境。

木々が生い茂る、自室の窓の外。
たくさんの鳥の鳴き声が聞こえる。
屋根の上を、尻尾の長いリスがちょこちょこ走る。
そして風に揺れる、たくさんのまぶしい緑の葉をつけた枝の動きを眺めていると、心が溶けて行くのがわかります。
アーユルヴェーダの内容に関しては、おいおい笑美がまとめて行くと思います。
というのが、僕は1週間滞在しましたが、笑美は2週間のプログラムで、今も滞在しているのです。
この生活をしていると、コンピューターを開く気持ちもなくなってしまうのです。


長く東京で生きてきて、時間に関しても、環境に関しても、身体に関しても、心の状態に関しても。
あまりにも意識が少なかったと、今は感じています。
ある意味恵まれた環境な現代の日本。
物質に囲まれ、便利で、社会保障もあり、共同体としての社会が充実している国。

しかし、生まれてきたひとりの人間として。
自分をしっかりと見ると、身体や心にたくさんの負荷がかかり続けているんじゃないかな?
僕はかかっていました。
ここに滞在し、僕は近く再びその社会に帰る。
けれど以前とは違う自分になっている気がしています。
自分に対する「意識」が変わったから。
けれどそれも、徐々に戻っていってしまうのだろうな、とも薄々は感じています。
なので1年に一度でも、こうして定期的に自分を見直し補正する時間を作ろうと思いました。
ほとんど施設から出なかったので、外へ出た時は、スープの鍋に落とされ、かき混ぜられた気分がしました。
たくさんの音と人と汚れと誘惑のスープ。

身体の状態により、食事の内容が違います

施設を出た翌日。
荷物を取りに戻った時。
笑美はトリートメントを終え、ひとりで窓辺の椅子に座り、窓の外を眺めていました。

入り口からその光景を見たときに、ものすごく不思議な感覚に落ちました。
外では得られない、とても守られ、ひとりの小さな自分に帰っている。
誰からも攻撃されず、たまごの殻の中にいるような。
今でも本当に貴重な時間だったなって感じています。